二人の「釣りキチ」が成し遂げた偉業

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目次

世界屈指の「釣り大国」ニュージーランドが生みだした、釣り人の石けん「フィッシーフィンガーズ」

ニュージーランドは360度を太平洋に囲まれた南半球の美しい島国です。
その雄大な自然故、「地球の箱庭」と称されるほど自然の景観が美しく、どの景色を切り取っても青くて美しい川、湖、海が写り込む程とても水が豊富な国でもあります。
その雄大な大自然の美しさに魅了された人々が世界中から観光に訪れますが、ニュージランドの魅力は観光だけではありません。その豊富な水と豊かな自然環境は住まう魚にとっては楽園であり、世界中のフィッシャーマン(釣り人)の憧れの地でもあるのです。そして、ニュージーランドがフィッシング大国であったからこそ、この「石けん」が生まれたのかもしれません。

2014年のある日、釣り仲間であるマーフィーとエドワーズが、いつものようにニュージーランド・オークランドにあるガルフ湾へ釣りに出かけた日の事です。
マーフィーは休憩中、いつもの様に魚のニオイのついた手でタバコを吸っていた時、ふと、ある想いが頭をよぎります。
「いい加減、この不快な魚の生臭さから開放される方法は無いものか?」
と。

世界の釣り人達が半ば諦めてかけているこの生臭い魚のニオイは、すべての釣り人の憎くむべき敵なのだ。
洗っても洗っても、ふと風にのって”ほのか”に香る魚の微臭。
釣りの帰り道、握った車のハンドルにつく魚臭だけは本当に許せない!
全世界の釣り人のために、このハンドルの魚臭を根絶してやる!

そうした怒りにも似た情熱が、何年にも及ぶ試行錯誤を繰り返し、1つの石鹸を生み出します。
形は時代遅れの固形。世の中ではチューブ式の見た目もスマートな製品が棚を飾るなか、見た目はお世辞にもスマートとは言い難い。
その製品を最初に手に取ったのは友人のウィルスでしたが、当然半信半疑です。いくら釣り好きの二人が釣り人の為に作った石鹸とは言え、石鹸作りに関しては素人のはず。そんな二人が作った石鹸などでアノ魚の臭いが落ちるものかー。

ゴシゴシゴシ。こんな石鹸でコノ魚臭が落とせるはずがない。
ゴシゴシゴシ。ん?スクラブ入りか、爽やかな香りがするな。
ゴシゴシゴシ、ゴシゴシゴシ。
しかし30秒後、、 彼の予想は大きく裏切られます。

洗い場から聞こえてきた声は、
「エドワーズ!この石鹸を1ダース売ってくれ!本当に落ちてやがる!!スゲェ、この石鹸最高だ!」
かくいう友人のウィルスは、この石鹸の第一号の愛用者になったのでした。

この石鹸の名は「フィッシーフィンガーズ」。釣り人たちの悪夢のように生臭い指先を、不快な想いから解き放ってくれる石鹸である。
それから程なくして、このフィッシーフィンガーズ「のみ」を販売するための会社が設立され、
今日も「フィッシーフィンガーズ」は世界中の釣り人に愛され続け、釣り人たちの愛車のハンドルを魚臭いニオイから守り続けてくれている(笑)

ありがとうマーフィー。
ありがとうエドワーズ。

 

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